Group Show 笠井美香 貴志真生也

3/5 (Wed)-4/5 (Sat), 2025
Opening hours: 12:00-19:00 (Wed-Sat)
Closed on Sun, Mon, Tue and National Holidays
笠井美香
1989年長野県生まれ、2022年東京藝術大学美術学部絵画学科油画専攻卒業、2025年ウィーン応用美術大学(University of Applied Arts Vienna)進学予定。主な展示として「今日は大きい絵を描いた」(2024 年、TATSURO KISHIMOTO、東京)
笠井の作品は、作家が“身の周りから見つけ出した”紙製の生活廃材や角材の切れ端を用いたコラージュによるものです。お菓子の空き箱や取手のついた紙袋、キャンバスを作る際に余った角材や布などを様々な大きさに切り、アクリル絵の具で着彩した上で、積み上げたり、繋ぎ合わせたりして制作されます。その独特の色彩と形の組み合わせは見飽きることがありません。
笠井が描くのは、具体的なモチーフでも物語でもない「そうではない何か」であり、空間や構図を独自の視点で平面上に再構成するものです。とりわけ笠井にとって空間を“俯瞰”する目線は重要で、室町から江戸時代の奈良絵本の構図や自ら撮影した風景のスナップ写真が創作の源泉の一部となっています。
貴志真生也
1986年大阪府生まれ、2009 年京都市立芸術大学美術学部美術学科彫刻専攻卒業。
主な展示として「Osaka Directory 2, 貴志真生也」(2022年、大阪中之島美術館2階多目的スペース、大阪 )、「豊饒なるもの-現代美術 in 豊川」(2015年、豊川市桜ヶ丘ミュージアム、愛知)、「リアル・ジャパネスク」(2012年、国立国際美術館、大阪)
貴志は、素材それ自体に強い関心を寄せ、木材や建築資材、ブルーシートや発泡スチロール、電子掲示パネルなど単体では意味をなさない素材を扱い、自らの理論と方法によって、立体やインスタレーションをはじめ多岐にわたる作品を制作しています。その作品は、常に私たちが見たことのない形態をしており、“ただの素材と作品のあいだ”を貴志は模索し続けているかのようです。
今回は、貴志が「未来の世界とは」と、AIと対話したことが制作の手がかりとなっており、平面作品ではそれらを元にしたドローイングが任意に組み合わされ配置されています。予測不能である一方、人間らしさもあるAIの回答を一部抽出し、組み立て直すという再解釈のプロセスが貴志の“見たことのないものをつくる”ことの一部でもあります。