TATSURO KISHIMOTO

2024年11月16日(土) ~ 12月14日(土)
営業時間12:00~19:00
定休日: 日/月/火/祝日



笠井美香は1989年長野県生まれ、2022年東京藝術大学美術学部絵画学科油画専攻卒業後、長野県にて制作活動を続ける。来年2025年ウィーン応用美術大学(University of Applied Arts Vienna)進学予定。

笠井の主な制作方法は、アクリル絵具と紙製の素材を使用したコラージュによるものです。お菓子の箱やAmazonの段ボール箱など様々な紙製の生活廃材や、ホームセンターや画材屋などで身近に手に入る素材を使用し、それらの素材を自身のアトリエにて大量に集め、色々な大きさ、形に切り取り、アクリル絵具で着彩し、繋ぎ合わせたり、積み上げていき、画面が構成され一つの作品として完成します。見飽きることのない独特の色彩、色や形の組み合わせは唯一無二であります。

どの作品においても共通して、俯瞰して物事の全体像を眺める、という笠井独自の視点があり、それらは笠井が日頃からライフワークとして続けている独自の視点で撮影されたスナップ写真や古い絵巻、奈良絵本の画面を撮影した写真が作家のアトリエに大量にあり、制作においてそれらがリファレンスの一部になっております。

“具体的な人や物、物語や特定の主義主張ではなく、そうではない何か”と作家が言うように、笠井の作品に描かれているものは、ある特定のモチーフや固有のものが存在する訳ではなく、空間やある物事を取り囲む状況、あるいは周りの様子であります。展覧会タイトルである「今日はおおきい絵を描いた」とは、作品の大小に関わらず、それぞれの作品の中には笠井の言うその"何か"が詰まっているのです。

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